生成AI

フリーランスが、ChatGPTを活用するための必要なスキル

あきよです!

いきなりですが、フリーランスがこなせる仕事量を増やして、効率を上げるのに、とくに今必要とされているスキルは何だと思いますか?

  • 事務能力?
  • タイムマネジメント力?
  • コミュニケーション力?

これらも大切なスキルですが、ここ最近急激に注目が集まっているのが生成AIを使いこなすスキルです。
ちなみに生成AIを使いこなるようになると、上の3つのスキルも格段に上がります!

ニュースやWeb上で「AI」の文字を見ない日はなくなり、もっと実務的なところだと「生成AIスキル」と募集要件に書く企業も増えています。
今のMicrosoftのWordやExcelと同様に必須スキルになるのも時間の問題でしょう。

私自身、生成AIを普段から使うようになったら、新しい仕事に呼ばれて経験を積み上げ、さらにポジションと時給アップした経験があります。

そこでこの記事では、生成AI導入の最初の一歩としてお勧めしている「ChatGPT」について概要や使い方を説明します。

書いてあることを一通り、真似していただければ、使い方のコツもつかめるはずなので、ぜひコピペして使ってみてくださいね。

ChatGPTとは何か?基本的な概要

ChatGPTとは、OpenAI社という企業が開発した生成AIモデルの名前。

ものすごい量の文字データを学習し、人間のような会話や文章作成が得意な、文字でアウトプットしてくれる生成AIです。

質問や指示を入力するだけで、AIが適切な回答を自然言語(普通の会話)で回答をしてくれます。

この入力する指示文のことを、一般的に「プロンプト」と呼びます。
実はこの「プロンプト」を上手に作成する技術は、ChatGPT活用の鍵となるスキルなんです。

入力するプロンプト次第で答えの質が大きく変わるため、プロンプト作成スキルは重要な要素です。

この「効果的にプロンプトを作成する方法」は、後ほど紹介します。

フリーランスにとってのChatGPTの価値

フリーランスにとって、ChatGPTは単なる便利ツールを超えた価値をもたらしてくれます。

まず第一に注目すべきは「業務効率化」です。
ChatGPTは人間の数十倍のスピードでタスクを実行できます。

  • 文書作成
  • メール対応
  • データ分析

時間を要する業務をChatGPTを使うことで、大幅な時間短縮が可能です。

具体的には、ブログ記事の骨子作成、報告書のドラフト作成、クライアントへの提案書など、あらゆる文章作業においてChatGPTの活用が効果を発揮してくれます。

私の場合、気づくと10分以上費やしていたメール作成は、2〜3分まで短縮され、30分以上かけていた議事録の実質作業時間は、5分まで短縮。
時間効率が飛躍的に向上しました。

第二の価値は「創造性の向上」です。
ChatGPTはアイデア出しのパートナーとして、人間が思いつかないような視点や組み合わせを提案してくれます。

  • 企画立案
  • コンテンツ制作
  • 問題解決や悩み相談

クリエイティブ作業において、生成AIとの共同作業でより質の高い成果物が生み出せるのです。

とくに私は0から1を生み出す作業において、ChatGPTの活用に効果を感じています。

ChatGPTと壁打ちをしてアイデアを言語化し、言語化した内容にぬけ漏れがないかをチェックした上で作業に移行。

そうして、大幅な修正ややり直しの回数を激減させました。

第三は「新たな収益源の創出」。
ChatGPTを活用すると、新サービスの開発もできます。

  • チャットボット開発
  • 文章校正サービス・翻訳サービス
  • プロンプトエンジニア
  • 生成AIコンサルタント・講師

2025年現在、生成AIを使いこなすスキルそのものが、価値を持つ時代です。

「AIに仕事を奪われる」等と必要以上に恐れる必要はなく、実は本当に対策すべきは「AIを使いこなせる人に仕事を奪われる」ことなのです。

そこで、ChatGPTを効果的に活用するスキルを身につけることで、フリーランスは仕事の効率性と幅を広げられるので、競争力を強化できます。

ChatGPTの基本的なスキル

初めてChatGPTを使用する際は、シンプルな質問から始めるのが良いです。

まず「ChatGPTの基本的な使い方を教えてください」といった質問をすることで、「何から質問していいのかわからない」壁を突破することができるでしょう。

ちなみにChatGPTの活用スキルを向上させるには、継続的に使い続け、自分に合った方法を見つけるための「試行錯誤」が不可欠です。

まずは簡単な文章作成や情報収集から始め、徐々に複雑なタスクへと移行していくことで、AIとの自然なコミュニケーション方法を身につけられます。

実際、多くのユーザーは2週間ほど日常的に使うことで、基本的な活用法をマスターしているようです。

無料版と有料版の違いと投資対効果

ChatGPTには無料版と有料版(ChatGPT Plus)が存在します。

無料版でも多くの機能が利用可能だが、ビジネス活用を真剣に考えるなら有料版の検討しましょう。

月額20ドル(約3,000円)で利用できるChatGPT Plusは、高速レスポンス、利用制限の緩和、GPTsの作成・使用など多くの特典があります。

個人的には、投資対効果の観点から見ると、ChatGPT Plusの価値は非常に高いと言えます。

例えば、月に10時間の作業時間を節約できれば、時給3,000円のフリーランスであれば月3万円の価値を生み出せるからです。

もちろん時間節約だけでなく、ChatGPTを使えば成果物の質の向上、新規サービスの開発サポートなど、多角的な価値創出も実現できます。

とくにフリーランスや小規模事業者にとっては、アシスタントやリサーチャーを雇う代わりに生成AIを活用することで、大きなコストの支払いを免れるのです。

ChatGPTができること・できないことの見極め方

効果的にChatGPTを活用するには、できることとできないことを正確に把握することが不可欠。

ChatGPTが得意とするのは、文章作成、情報整理、アイデア生成、コーディング、翻訳などの文字ベースのタスクです。

一方で、ChatGPTには明確な限界もあります。
万能なツールではありません。

法律や医療など、専門性の高い正確な情報を常に提供できるわけではなく、ときに「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる誤情報を生成することも、頻繁にあります。

これらの限界を理解した上で、ChatGPTスキルを活かすコツは「人間とAIの役割分担」にあります。

例えば文章を作成する際には、ChatGPTにドラフトを作成させて、人間が専門知識を加えて編集・検証するというワークフローが効果的です。

効果的なプロンプト作成スキル

「プロンプト」とは冒頭でお伝えしたように、ChatGPTや他の生成AIへの「指示文」のことです。

生成AIの能力を最大限に引き出すためには、効果的なプロンプト(指示文)作成スキルを向上させる必要があります。

実は、自分が求めている回答が得られず「ChatGPT使えない」と言っているのは、ChatGPTがダメなのではなく、ほぼほぼ自分の指示が悪いからです。

よく「指示出しの上手な上司は、プロンプトの作り方も上手い」と言われます。
指示が整理されていて、明確で、まとまっているからです。

…と言っても難しく考える必要はありません。
プロンプトを作成するには、ある程度の型があります。

この型について説明しましょう。

プロンプトの基本構造

プロンプトは「役割」「目標」「内容」「形式」の4要素から成り立っています。

これら4つをプロンプトに含むようにすれば、ChatGPTからより的確な回答が得られます。

「役割」
ChatGPTに特定の専門家やペルソナになりきってもらうように指示。
役割を明確にすることで、生成AIの回答の専門性や視点が変化します。


「マーケティングの専門家として」
「SEOコンサルタントとして」

「目標」
何を達成したいのかを明確に指示。
「どのようなことをして欲しいのか」を具体的に伝えることが重要です。

例:
「顧客の興味を引く商品説明を作成したい」
「効率的な業務改善策を考えたい」

「内容」
必要な情報や条件を詳細に、具体的に記述。

・製品の特徴
・ターゲット層
・文字数制限
・含めるべきキーワード
など。

「形式」
出力の体裁を指定する。
視覚的にどのように整えるかを指示することで、情報の使いやすさがさらに増します。

例:
「5つの箇条書きで」
「見出し付きの記事形式で」
「表形式で」

これらの4つの要素を組み合わせると、ChatGPT活用の効果を最大化できます。
上手にプロンプトを作成するスキルは、生成AIを使って仕事を効率化する鍵であり、生産性の向上にも直結します。

それでは、ここから「プロンプト」について解説し、上手に作成する方法をお伝えします。

具体的な指示の出し方と例文

具体的にどのように指示出しをすれば良いのか見ていきましょう!
実用的に使えるプロンプト例なので、コピペして必要な箇所を修正して使ってみてくださいね。

メール作成の例:
「運用代行のディレクターとして、投稿を予定時間にできなかったことへの丁寧なフォローメールを作成してください。理由は〇〇とXXで、将来的な関係修繕を意識した内容にしてください。300字以内でお願いします。」

企画書作成の例:
「AIコンサルタントとして、小規模企業が生成AI導入するための施策を提案する企画書の骨子を作成してください。予算は月〇万円以内、人的リソースは限られていることを考慮し、優先度の高い3つの施策に絞ってください。各施策の概要、期待効果、実施手順を含めてください。」

分析レポートの例:
「データアナリストとして、添付の売上データを分析し、過去6ヶ月の傾向と改善ポイントをまとめたレポートを作成してください。グラフや表は使わず、テキストのみで説明し、クライアント向けに簡潔で実現可能な提案を3つ含めてください。600字程度でお願いします。」

ChatGPTスキル向上のコツは、トライアンドエラーを繰り返して、プロンプトを改善することです。

一発で完璧な回答はほぼ出てきません。

最初の回答が不十分な場合は、追加指示して出力精度を洗練させます:
「もう少し具体的に説明してください」
「別の視点からも提案してください」

さらに「この回答の良い点と改善点を分析してください」と自己評価を求めることで、より質の高い回答を引き出すこともできます。

ちなみに最初に取り組みやすい、生成AIを使った業務効率化のポイントは、反復作業の自動化です。
業務ごとにプロンプトのテンプレートを作成しておくことも有効です。

定型業務に使用するプロンプトを保存しておけば、毎回一から指示を考える手間が省ける上に、一貫性があり高品質な出力ができます。

この場合、自作のチャットボットを作成する方法もありますが、チャットボットの作成は別の機会にお伝えしますね!

上手くいった活用事例

生成AIで、業務効率が爆上げできるようになってから、任せていただけるポジションがトントンとアップし、目標であった月収30万円も達成しました。

私自身、AI効率化の恩恵を受けた一人のフフリーランスです。

そこで実際、生成AI活用初期の私がどのように活用してきたのかを、2つの具体例から見ていきましょう。

文書作成・編集

ChatGPTは文字ベースの生成AIであることからも、文書作成作業の大幅な時間短縮ができます。

私の場合、1万文字で20時間近くかかっていたSEO記事作成が、7〜8時間で完了するようになりました。

コツは生成AIとの分業です。

アイデア構築やリサーチ、文章作成などの骨子の作成は生成AIに任せて、私はクライアントの意図に合うように記事の内容を調整をしたり、記事にオリジナリティを出すための作業に注力しました。

記事作成のプロンプトは、ネット上に無料でゴロゴロ転がっているので、自分のスタイルに合うプロンプトを見つけられるでしょう。

さらに、意外と見落とされがちな細かい調整や改善も、ChatGPTを使えば精度高く実行してくれます。
「誤字脱字をチェックしてください」
「〇〇(ターゲット)を説得するのに不足している要素を教えてください」
「専門用語を減らして〇〇向けに難易度を調節してください」

前述したように反復作業はテンプレ化しているので、毎回プロンプトを生成する必要もなくなりました。

アイデア出しと企画立案

ChatGPTなどの生成AIの凄さは、従来の発想法では思いつかないような視点やアイデアを短時間で大量に生成できることです。

アイデア出しや企画業務の質も格段に向上しました。

例えば「多角的な視点」で検証:
ソフトバンクの孫さんが、生成AIに自社の役員の役割を担わせ、円卓会議を開いていることが話題になりました。

「この企画について、マーケター、エンジニア、経理担当、顧客それぞれの立場からのメリット・デメリットを回答して」といった指示で、様々な視点から会社の戦略を検証していたようです。

私もこの方法に倣って、ひとり起業向け「10人の専門家議論チャットボット」を作りました。

他にも、クライアントとのコミュニケーションを効率化するため、クライアントと話す前に壁打ちにも使っています。
例:
「この提案についてクライアントから考えられる5つの質問と、それぞれの模範回答を作成してください」

自分の視点以外に、生成AIの多角的な視点をインプットできるので、焦ることなく自信を持ってミーティングに臨めるようにもなりました。

ただし、生成AIはあくまでツールであり、最終的な判断や創造性は人間の役割であることは忘れてはいけません。

生成AIと人間の専門性を組み合わせることで、より良いのパフォーマンスを生み出せるのです。

まとめ:ChatGPT活用の将来展望

ChatGPT活用スキルは今後のビジネスシーンで必須となる能力です。

ただし「単にChatGPTを使えるようになればいい」というわけではありません。
大切なのは、自分の専門知識と生成AIの能力を掛け合わせた独自の活用法を模索することで、これがビジネスにおいて差別化につながります。

「生成AIに任せるべき業務」
「人間が担うべき価値提供」

この2つを明確に分ける視点も欠かせません。

AI効率化の真価は、時間を創出し、その時間を創造性やクライアントとの関係構築といった人間にしかできない活動に振り向けることだからです。

そこで、すぐに始められるアクションプランとしては、まず日常業務の中から時間がかかる反復作業を1つ選び、ChatGPTに自動化の方法を聞いてみるのはどうでしょうか?

すぐに完璧な答えにたどり着けないかもしれませんが、時短のアイデアは得られるはずです。