Webマーケティング

フリーランスが知っておくべきマーケティングの1冊目

あきよです!

日々の業務に追われる中で、「本を読む余裕なんてない」と感じていませんか?

2024年には「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という本が流行したように、読書時間が取れないのは、現代人の悩み。

しかし、10年選手の起業家であり、私の元ボスAさんは、月に10冊ものビジネス書を読破する読書家。
そんな彼女の書庫は「〇〇市のビジネス書の図書館」と呼べるほど充実しています。

私は彼女から
ビジネスをしたいなら、マーケティングを学びなさい
と彼女のもとで働き始めた頃から言われていました。

そこで今日は、彼女から最初に勧めてもらった本であり「マーケティングとは何ぞや?」が2時間で理解できる書籍を紹介します。

この記事であなたがフリーランスとして活躍し続けるために必須の「マーケティング」について、深めていきましょう。

なぜフリーランスにマーケティング知識が必要なのか?

書籍を紹介する前に、マーケティングを学ぶ意義について少しだけお話しさせてください。

フリーランスにとって、マーケティング知識は単なる付加価値ではなく、生存戦略そのものです。

Aさんは「社長の仕事はマーケティング」と言っていて、フリーランスは自分自身が一人社長であり、自分のビジネスを成長させる責任があるからです。

そんな「マーケティング」は100年以上の歴史がある学問であり、さまざまなマーケターがいろいろな定義を示していますが、一言でまとめると以下の通りです。

顧客の欲求をリサーチし、顧客にあったサービスや製品を売れるようにする仕組みを作ること

平たく言うと、自分のスキルや提供できる価値を、必要としている人に上手に届けるための方法論です。

これができなければ、どれほど優れたスキルを持っていても市場に埋もれてしまいます。

かのAさんは、以下のようにも語っていました。

コンテンツ作成の労力と同じくらい、またはそれ以上のエネルギーを、セールスの導線作りに使わなきゃいけない

フリーランスとして市場で生き残り、成長するためには、自分の専門スキルだけでなく、それを必要とする顧客を見つけ、価値を伝え、信頼関係を構築するマーケティング能力は不可欠です!

…と言っても難しく考える必要はありません。

マーケティングの「初心者」であっても、基本的な概念とフレームワークを理解し実践できるようになると、フリーランスとしての仕事の幅と質も向上します。

さらにこの力があれば、時代や環境の変化に柔軟に対応し、常に需要のあるサービスを提供し続けられるので、身につける以外の選択肢のないスキルです。

これがマーケティング初学者におすすめの最初の一冊だ!

ちょっとじらしすぎましたね。
さて、マーケティング初学者におすすめの最初の一冊は…

著者は、経営コンサルタントの平野敦士カールさん。
マーケティング初学者向けに書かれています。

「マーケティング本」ってどうしても専門用語の羅列になりがちなんですが、本書は平易な言葉で解説されています。
とはいえ、経営学部の大学1年生の教科書としても十分な内容なんです。

さらにこの本の最大の魅力は、見開き1ページに1つのフレームワークを解説
そのため、情報が極限まで整理されていて頭に入りやすいです。

初学者は、この本のように豊富な図表やイラストが使われている本を選択することで、文字だけでは理解しづらい概念も把握しやすくなります。

本書から学べる実践的なマーケティングフレームワーク

大学4年間のマーケティング見るだけノート』の最大の魅力は、すぐに実践できる「マーケティングフレームワーク(型)」が豊富に紹介されている点です。

型に当てはめるだけで、それっぽく(?)目的にあった骨子が作れてしまうのが、フレームワークのすごいところ。

この書籍で学べるフレームワークは、「マーケティングの情報整理」のための強力なツールなのです。

フレームワークを使った情報整理の威力

実はマーケティングにおいて、集めた情報を整理して分析する能力が不可欠です。

顧客情報をただ集めるだけでは、意味がありません。
それを分類し、分析して初めて有用な情報になります。

「フレームワーク」は、この情報整理のための「型」を提供してくれているのです。

例えば…

ターゲット顧客を分析:「ペルソナ設定」
市場状況を俯瞰する:「SWOT分析」
価格設定:「バリューラダー」
集客の課題分析:「STPマーケティング」
ブランディング:「ポジショニングマップ」

など、状況に応じた適切なフレームワークを選ぶことで、より効率的に情報を整理できます。
情報整理が効率化されれば、意思決定の質も高められます。

さらにフレームワークを知っていれば、生データを生成AIに学習して分析してもらうことで、状況に適した、精度の高いアウトプットが可能に!

フレームワークを活用すると、市場調査から顧客分析、販促戦略の立案までできてしまうので、フレームワークを知っていることは、大きな武器となります。

新PASONAの法則とその活用法

それでは実際の使用例を見てみましょう。

今回ご紹介するのは、新PASONAの法則。
新PASONAの法則は、説得力ある文章構成のための6ステップフレームワークです。

日本のマーケティングの第一人者・神田昌典さんが提唱したこの手法では、顧客の悩みから共感を経て具体的な行動まで導く流れを作れます。

新PASONAの法則は、6つの要素から構成されます。

Problem(問題):ユーザーが抱えている悩みや欲求を明確に提起
Affinity(親近感):問題の中身を掘り下げつつユーザーに共感し、親近感を誘う
Solution(解決策):問題を解決できる具体的方法を提示する
Offer(提案):解決策を導入してもらうための提案をする(無料お試しなど)
Narrowing Down(絞込):限定期間を設定し、今すぐ購買すべき理由を示す
Action(行動):行動してもらうように明確に呼びかける

以下は、不登校や子どもへの接し方に迷っているお母さんの向けに、フリースクールの先生が2時間のオンラインセミナーを開催するのに、告知文を書いたときのメモです↓

Problem (問題):
お子さんが言うことを聞かず、子育てに向いてないと落ち込んでいる人が少なくない。
Affinity (親近感) :
小学校教師の経験から、ママたちは子育てが向いてないのではなく、ポイントがずれているだけ。
Solution (解決策):
ママたちが、声がけや寄り添いの仕方を少し変える
Offer (提案):
フリースクールの先生がウェビナーを開催するので、その先生に直接質問できるチャンするがあります。
Narrow Down (絞り込み):
現時点で○月○日しかライブイベントはありません。
Action (行動):
さぁ、今すぐ登録を。

子育てに悩む親の問題を提起し、共感を示した上で、ウェビナーという解決策を提案。
さらに期間限定の要素を加え、すぐに行動するよう促しました。

情報が整理できたので、あとは文章に肉付けしていくだけです。
私はこの新PASONAの法則を、告知文を書くときに必ず参考にしていました。

『大学4年間のマーケティング見るだけノート』には、多数のフレームワークが掲載されていますが、重要なのは自分のビジネスやプロジェクトに合ったものを選び、実践することです。

最初は一つのフレームワークを深く理解し、それを繰り返し使いながら習熟させるのも、フレームワークを使いこなすための基盤作りによいでしょう。

まとめ

本記事では、フリーランスにとってマーケティングは大切なスキルであること、「マーケティング」を学ぶ最初の一歩として、『大学4年間のマーケティング見るだけノート』を紹介しました。

とくに書籍で紹介されている、マーケティングの「フレームワーク」は情報を整理するために、今すぐ使える強力なツールです。

フレームワークを活用することで、複雑なアイデアを明確にし、効果的な戦略を立てられます。

かのスティーブ・ジョブズも、このような名言を残しています。

いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければ、ないのと同じ

どんなに優れたスキルも商品も、マーケティングがなければ埋もれるだけ。
「良いものだから伝わる」ではなく、「伝えるからこそ価値が生まれる」。

マーケティングこそ、商品やサービスの価値を最大限に引き出す手段なのです。